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2007年01月30日

拝啓 柳沢伯夫厚生労働大臣

---これは、とってもデリケートな問題で、かつ保守派・革新派間で激しく意見の分かれるところですが・・・
大臣のおことばをニュースを通して耳にした一人の在宅主婦として、私見を述べたいと思います。

自分のような立場の既婚女性を、世の人々は「専業」主婦、と呼びます。
私も職業欄では自分をそのように書かなければならないことも多々あります。
だけど、私は「専業」ということばは使わず、「在宅」主婦・・・と自分の職業をかたります。
なぜなら、家庭以外にも無償ながら活動拠点を持っているので、文字通りの専業主婦でない・・・と考えるからです。

それでは、本題に入ります・・・



今朝もTVニュースを見れば、「大臣が"女性は子どもを産む機械"的な発言をされた。人間尊重をモットーに掲げながら、女性蔑視極まりない」と、女性たちから猛烈な批判が向けられている・・・と報道されておりますが、私はさほど驚いておりません。
発言を撤回したところで、「手前味噌以外の何物でもない」と感じました。

---というのは、「女性は家庭に帰り、もっと子どもを産もう」は、大臣に限らず、保守志向な方々の動かぬ本音だからです。某女性占い師の方も力説していますしがく〜(落胆した顔)
実際私自身が、かれこれ15年以上前の独身時代(それも新卒間もない頃)に、かつての上役からそのように指導を受けたこともあります。

私が独身時代に就いていたのは教育職、それも公立中学校でした。
"産む機械的発言"的な指導を受けたのは、1年目教員に対する初任者研修の席でした。
「女子職員の皆さんにおかれましては、良き人と出会い、子をたくさん設けて、学校界の活性化に努めていただきたい・・・」

---古い記憶で正確さは定かではないですが、当時20代前半の私は、「これはセクハラ発言じゃないか?!」と思いました。

教職のほうは、残念なことに挫折感を味わうことが増えてしまい、しかしその裏では紆余曲折の末に現夫(公立高校教員)と出会い、表向きは寿、内心は「人生のリセット結婚」で退職の結果となりました。

結婚後は、自宅近くの会社でパート事務に就き、会社での業務に直結する資格も少しは取りました。
「自分に十分自信がつくまで会社で働き、子どもは"欲しいな"という気持ちが盛り上がってきてから」・・・と考えていましたが、現実は、仕事面の向上心の方が強い中での第1子妊娠、以後2年毎周期で立て続けに妊娠と出産・・・で、1男2女に恵まれました。
最大3人小学生を送り出す子どもの年齢構成、ということで、初任者研修時の指導主事(当時)の教えは、実践できた結果となりました。

しかし、この3人の子どもたちも、核家族家庭ならば3人そろっていなかったかもしれないのです。私も心ひそかに「子どもは1人は寂しいけど、2人いれば十分」とどこかで思っていましたから。
私たち夫婦が複数子どもを産みやすいように、私たちを一緒に住まわせてくれている(私の)両親の骨折りがあってこその、3人の子どもたちです。
3きょうだいのうち誰か病気になれば元気なほうを預かってくださり、私の体調不良の時は家事を肩代わりして安静の機会を与えてくれて、それでようやく成り立っている3きょうだい家庭なのです。

大臣に朗報?です。
私の子どもたちの通う小学校区は、子ども3人以上の多きょうだい世代が多いです。が、ここで忘れてはならないのは、我が家含めて、多きょうだい世帯には、「何かあった時たよれる伝手(=家族、親族、ご近所のつながり)が近くにある」という共通点があります。そして、どんなに子どもが好きでも、もしもの時の伝手がないと、多くの夫婦は多産を尻込みするものです。

「女子職員の皆さんは、たくさん子どもを産んで、学校の活性化に寄与云々」の言葉は、35歳位までは、思い出すたび虫ずが走りました。
最近、皇室のお世継ぎ問題や悠仁さまご誕生を経てようやく、「赤ちゃんの誕生は、もとい、生まれ来る赤ちゃん自体が、誰の子とか関係なく、無条件かつ無尽蔵に人々に勇気と力と希望を与えるもの。赤ちゃんを生むことができるのは女性だから、だから精魂尽きそうになりながら為政に当たる代議士/議員の皆さんや、不条理と闘いながら学校経営に当たる先生方、昼夜問わず馬車馬のように働いていらっしゃる「亭主関白タイプの」男性会社員の方々は、
「ご婦人方、どうかがんばって子を産んで、われらに力を授けたまえ・・・」
的な夢や希望を抱くのかなあ?」と考えるようになりました。
女性に多産を望む論調にも、同調できないまでも以前より嫌悪感を表さずに受け流せるようにはなりました。

柳沢大臣、
大臣の気持ちは気持ちとして受け止めます。
ただ、言葉がよくなかったように思います。
今回、子どもを産む「機械」という言葉が、多くの人々の癇に障りました。
人はある言葉に癇に障ると、感情的、生理的に、言葉の発し手を嫌いになってしまいます。

これからの日本を、子どもの明るい笑い声で満ちた国にしたいとお思いなら、少なくとも次の4点を必ず、国と自治体にて法整備して実践していただきたいです。下記の政策がくまなく実現されれば、私は「夢と笑顔の配達人」として娘や孫娘たちに殖産を含めた家庭回帰の教育をする意欲も上がります。

(1)妊婦検診と出産に伴う入院・通院医療費の自己負担免除
(2)義務教育年齢の子どもの医療費の自己負担免除
(3)多世代同居世帯への所得税等減免
・・・独居高齢者や、高齢者のみ世帯を減らすのには、大家族化を奨励して扶養の推進をするのも一つの方法かと思うのです。
(4)多産家庭への褒賞

[追伸]
自分の家庭環境を振り返った時、「殖産興業」というか・・・最たるものとしては「産めよ増やせよ」政策は、戦前の日本が、高齢者も幼児も若夫婦もみんなが一つ屋根の下に暮らす、いわゆる「大家族」が珍しくなく、赤ちゃんの世話もお年寄りの世話も、「まずは家族で」との暗黙的な家庭生活文化があったからこそなしえたと思うのです。

今問題になっている「高齢者への援助」は、かつては、家族の中で勤労世帯が扶養することで、お国の財源を圧迫するに至らなかったのでは・・・と想像します。
小さいころからさまざまな形で世話になっている恩義から、長患いしたり寝たきりになった時の介護さえも、「恩返し」としてこなしてきた

とか、
年老いて働けなくなっても、若い世帯が高齢になった父母や目上の親族と同居し、彼らを扶養することで、「独居高齢者」「高齢者のみ世帯」は未然かつ確実に防げていた

・・・とも。

かつて暗黙的に「当然」「当たり前」だったもの、しいては自分が育てられた頃の思想が、今ことごとく壊れている。
温故知新で旧来型に立ち返ろうとも、「立ち返る意義」を自分で考えたり行動して感じて見出し、子どもたちにも納得させないと、「古きよきあのころ」への回帰の実践はできません。

・・・私は五里霧中な中、今日も人生学校で学んでおります。
タグ:柳沢伯夫
posted by しば at 11:12| ☔| Comment(15) | TrackBack(1) | ちょっと考えごと。 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする
この記事へのコメント
柳沢大臣の発言、耳を疑いました。キカイというチャンスの意味の機会だとおもっていたら、思いっきりマシーンの機械だったとは…
永田町の論理と、一般市民の格差を痛烈に感じました。日本の政界、腐ってますね。弱いものたちは勝手に死んでしまいなさいという制度が増しました。
ま、政治家の人達、人のために仕事しているのではなく、自分の為っていうのが良く分かりました。
Posted by ぶんママ at 2007年01月30日 16:36
ぶんママさん

こんにちは。
はらわたの煮えくり返る憤りを、必死にギャグにしようとしてるのがよくわかる(T_T)

私も風刺系ギャグ好きだけど、今日はギャグひねる気にならなかった(-.-;)
Posted by しば at 2007年01月30日 17:00
しば さん

こんちは。

この発言は辞任してもおかしくないほどでしたね。

常にこのような認識をしているからこそ、うっかり飛び出したんでしょうね。

どうして政治家はこのような発言を繰り返すのでしょうか。

一般人だって、その後どうなるのか察しがつきそうなんですけどね・・・
Posted by 「感動創造」 at 2007年01月30日 17:06
人前で政治と宗教がらみについては語らないことにしてる私ですが…。
まぁ、今回の発言については「ただの思慮のないおっさんの発言」として捉えてます。
私のように一人しか産めない人間は「性能の悪い機械なんでしょ」って…全然笑えないんですけど。
Posted by michako at 2007年01月30日 18:10
感動さん

こんばんは。
政治関係をここまで書いたの、初めてです。
大臣の発言には、女性たちの多産を望むのなら、まず自身の妻子への感謝を口にしてほしい。
それと、今日の夜9時のTVに出るH木K子氏も、何かうさんくさく感じます。
自分が結婚生活失敗しておきながら、女性たちに家庭回帰を促すなんて…(`ヘ´)
Posted by しば at 2007年01月30日 20:30
michakoさん

こんばんは。

michakoさんおっしゃるように、「あの人はただの思慮のないおっさん」て思うのが一番賢いです。
一人っ子のお母さんだって、いろいろ事情あるのに。それだけじゃない、産みたくても産めない人だっているのに、一くくりにして…(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)

あのおっさんは、子どもを「将来の各種年金財源の稼ぎ手」としか見てないかも…(*_*)
女性を機械に例えるなら、子どもはその機械で作った製品か??
…考えれば考えるほど、ますます癇に障る(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)(`ヘ´)
Posted by しば at 2007年01月30日 21:22
これ非常にデリケートな問題だよね、昨日読んでスルーしちゃったよ。というのもあの人の言う事を全否定しない私がいて、非難の嵐が来るのを避ける為にf^_^;
私はあの発言はある意味事実だと思っていて、でも意味合いが違っててね、子供を身篭ってお腹の中で育てて出産をするのは女性だけであって、掛け替えのない存在って事。言い方が最低最悪だったけど全部否定は正直できませんでした(^^ゞだからここぞとばかりに出て来る女性議員、特に、あなたは又自分にふりかかるよっ!て言いたくなる議員含めてなんか違和感がありましてね〜。つづく

だからって女性は家庭に入って家事に育児にって考えは全くない。女性だって能力のある人はドンドン前に出るべきだし、仕事で生きたいと思う人はそれでもいいと思っているしね。ただやっぱり子供は女性にしか産めないって事。しばさんの言う通りそれぞれの家庭環境でそんな状態に無いとこもあるわけだし。乱暴な言い方かもしれんけどそんなに人口減少を懸念するなら国の体制を、子供を産んで育てられる環境を整えて欲しいと思う。その点ではしばさんの考え方に賛成!それにパートナーとなる人間の協力が不可欠なのは言うまでもない。つづく

今回言葉だけで目くじらたてる女性が多数いた中で非常に冷静に持論を語ったしばさんには感心致しました。言葉は選ばないとね〜というかあの人は考え方の問題だよな(O_O)

ん〜・・・俺の思いは伝わったのだろうか!?(-_-;)
Posted by ろっぞう at 2007年01月31日 09:35
某掲示板では

「私たちは機械だから偉い。子供の居ない人は機械ですらないのだから、何も言う価値はない。役立たず機械は世の中の役にたつけど、そうでない物は役に立たない。」みたいなことが書かれてあってうんざりしました(笑)

いろいろ迷ってその掲示板は今朝お気に入りからはずしました。英語系掲示板ですけど・・・・(ブログでもこのことについて語ってますけど、機械うんぬんは勇気がないので、例に出しませんでした(汗))



Posted by きょうか at 2007年01月31日 09:50
ごめんなさい、訂正です。

>役立たず機械は世の中の役にたつけど、そうでない物は役に立たない。」

これ、意味不明ですね。

「機械は世の中の役にたつけど、機械ですらないものは、全く役立たず」です。

読みずらくてすみません。
Posted by きょうか at 2007年01月31日 09:52
ろっぞうさん

…思いは痛いほど伝わったよ(T_T)o(^-^)o

発言を撤回しても、謝罪しても、仮に柳沢大臣が辞任しても、本音は消えないよ(ToT)

私も「思慮なきオッサンの戯言」と受け流せばよかったかもしれないけど、「女性は子を産む機械/道具的発言は柳沢大臣に限ったことでないし、男性特有でもない」と伝えたくて、初の政治批判記事を書いたんだ。

なんたって新卒ホヤホヤの22歳で、言葉は違うけど似た主旨のこと言われたんだもん、そして16年間かかって、ことに悠仁殿下ご誕生を経てやっと、当時の上役の願いもわかるようになったし、右翼的殖産論にも一抹の善意を見い出せるようになったから、なおさら黙ってられなかったんだ。
Posted by しば at 2007年01月31日 10:53
きょうかさん

こんにちはo(^-^)o
柳沢厚生大臣の失言ニュース聞いたら、きょうかさんの烈火のごとく怒る様子が目に浮かびました(T_T)

水掛け論的だけど、彼の発言をよくよくかみしめると
「自分の産んだ子を虐待したり死におとしめる女性でも、多く産めばそれはそれで偉いのか?(;`皿´)」
…って疑問さえ浮かんでくる。

自分の産んだ子(男性は、設けた子)の数は問題じゃない。大事なのは「夢と笑顔の配達人になろう」と日々努力する生きざまだと思うのだo(^-^)o
Posted by しば at 2007年01月31日 11:34
言語学専攻の私は,すぐに言葉の連想をしてしまいますから,

「女性は子どもを産む機械である」

ではなく,

「女性は子どもを産む機会がある」

の間違いでした。


と素直に謝ればよかったのになぁ・・・と感じますが,あそこまで大騒ぎになると,もう取り返しがつきませんね?
Posted by ブロッコリー at 2007年02月01日 21:31
ブロッコリーさん

あの御方の発言は、私は
"We are not machines, we are men!!"
っていう気持ちで憤ってます。
「機会」と「機械」の違いでもないし、謝ってみたところで、今70近い方とか、もっと年下でも右派好みな方なら、根っこのところで誰でも思ってると思います、「何で今どきの女性は"子は国の宝。子をなすことは国を支える尊い行いだ"という発想をしないのか?!」って。。。
女性だとH木K子さんあたりが力説してるような・・・
Posted by しば at 2007年02月02日 03:16
しばさん


 内容ごもっともです。でも,野党の審議拒否は単なる選挙のためで,見ていて本当に見苦しいです。こんな姿は子どもたちに絶対に悪影響はあっても,良い影響はないですよね?何だか世の中暗い話題ばかりです。
 日本テレビのアナウンサーの自殺もショックです。彼女は私より1才年上のため,同じ世代の人間の自殺は他人事のように思えません。
 暗い話でゴメンナサイ。
Posted by ブロッコリー at 2007年02月03日 15:20
ブロッコリーさん

こんばんは。
ニュース確認しました。

残された夫と赤ちゃんのことを思うと、胸が締め付けられます。
私だってうつらないけど基本的に完治しない、おまけに子育てにも害を及ぼしうる持病持ってるけど、子どもと刺し違えても自殺だけはしまいと決めてます。
自殺するのはある意味自己陶酔にすぎないと思うから(;_;)

私は生かされてます。
もとい、生きさせられています。
もったいなき幸せです。

子育て危険分子の私が生きて、なぜ人格者の君枝さんが先に逝くの?
Posted by しば at 2007年02月05日 19:17
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